
三野ゼミナールへようこそ
総合政策学部 三野ゼミナールの公式Webページです。このページでは主にゼミ(総合演習、卒業研究)の内容を紹介します。
自己紹介
本学の前身である尚美学園短期大学に1994年に赴任してから、尚美一筋で働いてきました。総合政策学部では一番の古株で、短大時代を知る唯一の教員です。
短大時代から、一貫して学生の制作活動を支援してきました。これまで指導したことがある分野は、映像制作、広告制作、DTP、CG制作(初級)、企画書/絵コンテ作成などです。
●専門分野
デジタルメディア論、メディア史、メディア産業論、コンテンツビジネス論など
●専門業績
「著書」の項目を参照してください。学術論文や学会発表は省略します。
●担当科目(講義科目)
デジタルメディア論、情報と社会、情報倫理と法、コンテンツビジネス論、現代社会とメディア、ソーシャルメディア論、情報通信政策論
●趣味(ボウリング)
9年前から本格的に競技ボウリングを始め、今では仕事以外のライフワークになっています。毎週試合に出ており、アベレージは190前後。2021年にJPBA(日本プロボウリング協会)公認インストラクター2級の資格を取得しました。
【参考】尚美学園大学公式YouTubeチャンネル
※紹介されている4人のうち3番目が私です。
※動画で話している内容は、現在のゼミの内容と少し異なります。

著書
マルチメディア概論
ムイスリ出版、1996年
マルチメディアと社会
ムイスリ出版、1999年
客観報道 もうひとつのジャーナリズム論(共著)
成文堂、1999年
デジタルメディア概論
ムイスリ出版、2003年
コミュニケーションの政治学(共著)
慶應義塾大学出版会、2003年
ガバナンス(共著)
北樹出版、2005年
デジタルメディア社会の展望(共著)
ムイスリ出版、2011年
考える情報学 ディスカッションへのテーマと事例(共著)
樹村房、2012年
考える情報学2.0 アクティブ・ラーニングのための事例集(共著)
樹村房、2016年
ゼミの内容について
2年間のゼミの内容(予定)
ゼミは「演習」とも言います。演習とは「演じてみせる」という意味です。さまざまな発表や制作活動を通じて、社会人として必要な能力を鍛えるのがこのゼミの目標です。総合政策学部の学生であれば、どのコースに所属していてもこのゼミに出願できます。
本ゼミではエンタメビジネス(コンテンツビジネス)を勉強します。SNS時代のエンタメビジネスは、ヒットした作品やキャラクターを「推す」というファンの行動変容により、革命的な変化を遂げています。そこで本ゼミでは「推し活」に着目し、エンタメビジネスを研究していきます。また、「推し活」をするためには表現力・発信力が必要です。これらの能力を高めるための手段として、映像制作の実習も行います。経験がないことでもやってみようという好奇心や積極性がある人を歓迎します。
映像制作と言っても、プロのクリエイターを育成するのが目的ではありません。表現力だけでなく、発想力、コミュニケーション力、協調性、計画性など、社会に出た時に必要となる能力を高めるための手段として映像制作を活用しています。例えば、「企画書を書く能力」は「就活のエントリーシートを書く能力」や「論文を書く能力」と高い相関があります。つまり企画書をうまく書ける人は、エントリーシートや論文を書く能力が高いです。
多彩な「学び」体験が得られるよう、学生による発表、映像制作、講義など、学期ごとに違うアプローチで学習します。こうした学びの実践を通じて社会人として必要なスキルを身につけることが目標です。就職指導・履修指導もしっかりやっていきます。詳しくは以下の説明を読んでください。
(1)学生による発表
最初は多くのゼミで採用されている基本的な内容である「発表」から入ります。課題図書を決め、章ごとに担当者を決めます。担当者は本の内容だけでなく周辺の情報も調べ、レジュメ(概要をまとめた配付資料)を作成し、みんなの前で発表します。課題図書はエンタメビジネスや推し活に関係のある内容にします。以下の候補の中から、学生と相談のうえで決定します。
中山 淳雄『エンタメビジネス全史』(日経BP、2023年)
瀬町奈々美『推し活経済 新しいマーケティングのかたち(リチェンジ、2023年)
また、ゼミ合宿を実施するかどうかにかかわらず、ゼミ合宿の企画も作成して発表してもらいます。ゼミ合宿は予算や日程、訪問先など考えなければいけないことが多く、企画書作成の練習としては最適です。最優秀の企画を本ゼミのゼミ合宿案とし、この案を実施すべきかどうかは学生と相談のうえで決定します。
上記の内容は3年春学期に行いますが、時間があれば動画作成の準備学習として、自治体等のPR動画について学びます。ゼミ生の人数や進度によって内容が変わってきますが、臨機応変に対応していきたいと思います。
(2)映像制作
「推し活」の実践として、川越市にある施設やお店など(神社仏閣、カフェ、レストラン、街並み、サービスなど)を取り上げる動画を作成します。グループ制作により、社会人として必要なスキルを身につけることも目標のひとつです。また、動画の編集ができると仕事の幅が広がり、就職の選択肢が増えます。
ビデオカメラやスマホ等を使って撮影し、主にPCで編集します。
(内容)
・企画書の書き方/絵コンテの描き方
・ビデオカメラによる撮影実習
・Premiere Proを使った動画編集
・グループ単位での映像制作 等
(3)アニメ/映画研究
映像制作が終わった時点で授業回数に余裕がある場合、講義形式で映画を鑑賞する授業を行います。アニメや映画の一部を鑑賞しながら、現代社会のさまざまなトピックについて学びます。
内容は以下の通りです(この形式の授業ができる回数に限りがあるので、以下のすべてを実施できるわけではありません)。
・『ルパン三世 カリオストロの城』で学ぶ宮崎駿の卓越性
・『シン・ゴジラ』で学ぶ日本の危機管理/防衛力
・『機動戦士ガンダム』で学ぶリーダーシップ論
・『ブレードランナー』で学ぶポスト・モダン
・『2001年宇宙の旅』で学ぶニーチェの思想
・『ベッカムに恋して』で学ぶイギリスの階級社会
・『スター・ウォーズ』(エピソード1〜3)で学ぶ政治学
・『スター・ウォーズ』(エピソード4〜6)で学ぶリーダーシップ論/組織論
・『隠し砦の三悪人』で学ぶ黒澤明の演出法
・『天空の城ラピュタ』で学ぶ宮崎駿の作劇法 等
(4)就職/卒論指導
就職指導は3年秋学期から随時行います。面接ビデオを見て意見を出し合う等の面接対策や、自己分析や自己PRの作成実習などをやっています。(就職実績はQ&A欄を参照)
私のゼミは、4年時に「卒業論文」か「卒業制作」のどちらかを選べます。4年秋学期は、学生の卒業論文執筆や卒業制作を個別に指導します。必要に応じ、Zoomによる遠隔指導も行っています。
・就職指導(面接対策等)
・論文の書き方
・過去の優秀作(映像作品)の鑑賞
・学生による、卒業論文/卒業制作の内容に関する発表
・卒業論文/卒業制作の個別指導 等
ゼミの行事について
例年、私のゼミではお食事会や見学会、ゼミ合宿などの行事を行ってきましたが、ここ数年はコロナの影響で活動が制限されていました。行事を行うかどうかは学生と相談のうえで決定しますが、今のところ以下の行事を実施予定です。
・Zoomによる顔合わせ回(3月)
Zoomで各メンバーの自己紹介やゼミのガイダンスを行いました。
・ゼミ合宿(9月)
関東近辺で1泊の旅行を予定しています。実施するかどうかは学生と相談のうえで決定します。
・水族館の見学会(9月)
ゼミ合宿を実施しない場合に代替イベントとして実施します。サンシャイン水族館の展示物をスマホで撮影し、その映像を編集して1分程度の映像作品を制作する(作品は後日提出)というイベントです。2024年度はプラネタリウムの鑑賞も行いました。
・ボウリング大会(9月) ※自由参加
前述の通り、私はJPBA公認インストラクター2級の資格を持っています。2022年度は学生の希望により、ボウリング大会を実施しました(2023年度・24年度は実施せず)。希望者のみの参加だったため人数は少なかったのですが、楽しく実施することができました。


ゼミの選抜試験について
エントリーシートの作成および面接
●「エントリーシート」とは
一般的に企業が採用活動をする際、学生に最初に書かせる書類のことです。将来、就職活動をする際になって慌てないよう、エントリーシートはスラスラ書けるようにならなければなりません。そのための訓練だと思って下さい。
なお、記入は必ず手書きで行ってください。ワープロ等での作成はしないでください。
面接はエントリーシートの内容をもとに行いますので、質問は人によって違います。時間は人数によりますが、だいたい5分程度になると思います。
※エントリーシートは研究室の扉の横に置いてありますが、こちらからダウンロードもできます。ダウンロードした場合はプリントアウトし、手書きで記入してください。
↓ ↓ ↓
●選抜試験の実施日など
実施日:11月19日(火)4限(一次募集)
12月3日(火)4限(二次募集)
試験会場:研究室(研究棟6階)
※この時限に授業が入っている等の理由で来られない場合は時間を変更しますので、前日までに連絡して下さい。(当日不可)
※エントリーシートは、研究室の扉の横に貼った紙袋の中に置いてありますので、自由に取っていって下さい。資料を取ったら必ず応募しなければいけないということはありませんので、お気軽にお取り下さい。
※エントリーシートには必要事項をあらかじめ記入し、面接時に持参して下さい。
●評価基準
評価基準は、熱意、礼儀態度、そしてエントリーシートの内容です。
●熱意について
一番重要なものは熱意と意欲です。これまでの成績は問いません。
●礼儀態度について
基本的な方針として、ゼミ生に対しては以下のような「社会人として最低限のこと」はできるように指導したいと考えています。
・挨拶をする
・遅刻、欠席をしない
・まじめに授業を受ける
学生の皆さんから見ると少し窮屈に感じるかも知れませんが、社会に出たらその重要性が理解できるだろうと思います。
●エントリーシートについて
他人と違う独自の考え方を歓迎します(ネットや本の内容の丸写しは厳禁)。他人の受け売りではない、あなた自身の言葉で記述してください。
また、なるべく詳しく書いてください。たくさん書けば評価が上がります。不明な点があれば、メール等で質問して下さい。

FAQ
よくある質問
Q:私は公務員志望ですが、他のゼミを選んだ方がいいですか?
A:一般論としてはその通りです。本気で公務員を目指すのであれば政治学や法学系の先生を選んだ方がいいと思いますし、スポーツ関係の仕事に就きたければスポーツ系の先生を選ぶ方がいいかも知れません。
ただ、どのような進路に進むとしても、重要なのは自分がどれだけ努力するかです。だからどの先生を選んでもいい、と言うこともできます。本ゼミにはサッカー部や教員志望の学生、地方公務員志望の学生も在籍していたことがあります。今現在で一番やりたいことを実現できるゼミを選べばいいのではないかと思います。
Q:ゼミの卒業生はどのような会社に就職していますか?
A:当ゼミは就職指導に力を入れています。ゼミ生の就職先は様々ですが、アパレルや雑貨店の店員など、コミュニケーション能力が求められる仕事に就く方が多いようです。それ以外では、以下のような就職実績があります。
【2025年3月卒業予定】 ※内定・内々定
株式会社マーキュリー(セールスプロモーション)
近藤建設株式会社
株式会社ナルミヤ・インターナショナル(子ども服ブランド)
株式会社ストライプインターナショナル(アパレル) 等
※2024年11月1日現在、一般企業就職希望者9名のうち8名内定獲得
※上記以外に1名が地方公務員に合格(東京都特別区Ⅰ類職員)
【2024年3月卒】
埼玉トヨタ自動車株式会社
株式会社エヌリンクス(インターネット関連サービス)
株式会社グレースホールディングス(エステサロン) 等
【2023年3月卒】
株式会社テクノスジャパン(IT系コンサルティング会社)
株式会社まんだらけ(おたく系古書籍・古物店)
株式会社ベルク(スーパーマーケット) 等
【過去の実績】
・映像制作会社
・雑誌の編集者
・公立学校の教員(臨時採用)
・警察官(埼玉県警)
・病院の事務員
・U-NEXT(番組配信事業者)
・ダンサー
・俳優 など
Q:先生のゼミは希望者が多いですか?
A:年によって大きく異なります。過去の志望者の最低人数は0名、最高人数は27名です。ここ数年の志望者数はそれほど多くありません。ちなみに2024年度の3年ゼミは4名、4年ゼミは11名が在籍しています。
私自身は10名程度が適切な人数であると考えています。人数が少なければそれだけきめ細かな指導が可能なので、ちゃんと勉強したい人にはメリットが多いと思います。一次募集で出願した人はなるべく合格させたいと思っています。
Q:選抜の評価基準は何ですか?
A:熱意、礼儀態度、そしてエントリーシートの内容です。留学生の方は、「授業についていけるか」という観点から、日本語能力も評価の対象とします。
Q:ゼミ合宿はありますか?
A:お金がかかることなので強制はしませんが、なるべくやりたいと考えています。最終的には受講生と相談して決めます。各種の見学会も同様です。
私は京都と奈良の神社仏閣には大変詳しく、過去には何度か京都合宿を行いました。しかし最近の京都は混雑し過ぎてゼミ合宿には向かなくなりました。ゼミ合宿を実施する場合は、学生に企画を考えてもらおうと考えています。
Q:私は先生のゼミに入りたいのですが、友達が別のゼミを希望しています。
A:あなたは自分の将来を他人に決めてもらうのですか?
自分の将来は自分で決めてください。